[米を炊く 010] やすいさんの話

暮らしの中で淡々と繰り返している
「米を炊く」ということ。

私にとっては、当たり前のように
そこにある行為だけれど、
みんな、どんな風に、どんな時に、
米を炊いているのだろう。
そして、その周りにはどんな日々が
続いているのだろう。


身近な人たちに、
それぞれの「米を炊く」と、
その周りにある日々のことを聞きました。


今日は、
やすいさんから聞いたお話です。

やすいさん

兵庫県出身、大阪府在住。会社員。たまに映像作家。パートナーと二人暮らし。犬を家族として迎えたいと思っていて、大きな犬と一緒に暮らせる家に引っ越すのが目標。好きなご飯のおともは酸っぱい梅干し。


やすいさんの米の炊き方
1. 米を研ぐ
2.少なめの水を入れて炊飯器で炊く


 米は週に3回くらい炊くかな。1日おきに4合炊いてます。仕事から帰ってきたらすぐに米を研いで、炊飯器で炊く。僕自身も一緒に住んでいるパートナーも硬めの米が好きなので、水は目盛りよりも少なめ。僕は朝食無しで昼は社食なので、家で炊いたご飯を食べるのは夜だけ。パートナーは在宅勤務なので、3食とも家で食べることが多い。余って冷凍したご飯はチャーハンやお茶漬けにして食べるので、硬めに炊いておくとちょうどいい。お米は実家で父が作っているコシヒカリを買っていて、雑穀米も一緒に炊くことが多いかな。雑穀米を混ぜると食感が面白くなるし、見た目も好み。健康にも良さそう。


始まりと終わり

僕がめちゃくちゃ大食いで、パートナーは小食だから、夕食はだいたい僕がつくってる。つくって貰ったとしても、ほとんど僕が食べちゃうからなんか申し訳なくて(笑)そんなに食べないのにたくさんつくるのはあんまり面白くないんじゃないかなと思うし、僕も思う存分食べたいから自分でつくる方がいい。パートナーは家にいる時間が長くて、朝食も昼食も自分でつくっているわけだし、1日に1食くらい他の人がつくったご飯を食べるのもいいよね。好みの味は似ているみたいで、美味しそうに食べてくれるのは嬉しい。夕食を食べながら、「今日は何も無かったなー」とか「なんか変なもん見たー」とかダラダラ話してる。食べる量はだいぶ違うのに、食べ終わるのはだいたい一緒なのが不思議。口に運ぶリズムは違うけど、始まりと終わりは重なる。


背景が浮かぶ

 出勤日は毎日社食で昼食をとってる。うちの会社の社食は美味しい。午前はお腹を空かせるために仕事を頑張って、午後はもりもり食べた昼食をきっちり消化するために仕事を頑張ってる(笑)社食で、同じ会社で働く人たちの様子を観察するのも密かな楽しみ。いつも窓際でゆっくり食べている人が入り口近くの席で食べていると「仕事が詰まっていて早く食事を済ませたいのかなー」と思ったり、いつも一人でテンポ良くご飯をかきこんでいる人が誰かと話しながら食べていると「営業が上手くいって楽しく振り返りしてるのかなー」と思ったり。部署が違う為に関わりの無い人たちのことを勝手に想像して、心配したり喜んだりしてる。社食はいろんな想像を掻き立てられる場所だよね。座る場所、食べるスピード、食べているときの雰囲気だけでも、様々な背景が浮かぶことがある。公園にも少し似ているかもなあ。勝手に人のことを想像しているけど、僕はどんな風に思われているんだろうね。もりもり食べて、ぼーっと周りを見ている呑気な人だと思われているかな。正解だけど(笑)


丸を囲む

 最近、ちゃぶ台を買ったよ。ちゃぶ台でご飯を食べることもあるんだけど、とってもいい。丸を囲むっていいよね。二人とも気に入って、何かとちゃぶ台に集まっている気がする。パートナーは仕事の休憩中には自室から出てちゃぶ台でお茶を飲んで休むって言ってた。家具一つで部屋の雰囲気って変わるもんだね。ちゃぶ台のお陰で、我が家の雰囲気の複雑さが増して、過ごしやすくなったなと思う。家は必要以上に広くなくてもいいから、集中できる一角、ゆったりできる一角、賑やかだけどうるさくない一角、とかいろいろな雰囲気の場所があると落ち着く。

 ちゃぶ台を真ん中にした人々の風景の映像を撮りためていきたいなと思いはじめてる。家族でも家族じゃ無くてもいいから、とにかくちゃぶ台が真ん中にある人たちの日々を記録してみたい。家だけじゃ無くて、職場や学校、お店にも結構あるよね。あの丸い形と低さに惹かれているんだと思うんだよなあ。自然と物理的な距離が縮まるつくり。買って良かったです、ちゃぶ台。

つながる米屋コメタク

「私たちの豊かさとは何か」という問いに対して、 「米を炊くこと」という仮説を立てて、 米を炊いています。 暮らしの中に「好き」と「隙」を増やしていきたいです。

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