[米を炊く 004]めいさんの話

暮らしの中で淡々と繰り返している
「米を炊く」ということ。


私にとっては、当たり前のように
そこにある行為だけれど、
みんな、どんな風に、どんな時に、
米を炊いているのだろう。
そして、その周りにはどんな日々が
続いているのだろう。

身近な人たちに、
それぞれの「米を炊く」と、
その周りにある日々のことを聞きました。


今日は、めいさんから聞いたお話です。

めいさん

長野県出身、新潟市在住。雑貨と古道具のお店を開いていたが、出産・育児のため休業中。夫と息子と義母と義姉との5人暮らし。暮らしと育児とのバランスをみながら、デザイン業をこつこつと。どんなときでも懐にユーモアを忍ばせていて、クスッと笑わせてくれる愉快な方。



めいさんの米の炊き方
1. 米を研ぐ
2. たっぷりの水を入れて30-40分くらい浸水する。

 時間の無いときは、ぬるま湯で10-15分浸水する。

3. 適量の水を入れて、炊飯器にセットして炊飯。



お米は毎日炊いてます。今までは、浸水するときに、炊くときと同じくらいの量の水を入れていたんですけど、もっと多めに入れて浸水すると、よりつやつやに炊けて美味しくなる気がします。たまにお義母さんやお義姉さんが炊いてくれるお米の方がおいしくて、何が違うんだろうと思いながら、いろいろなやり方を試してみたんだけど、浸水するときに水を多めに入れるようになってから、自分で炊くお米もおいしくなって嬉しかったなあ。

食事の時間は楽しいけれど

今は授乳中でお腹がすくから、お米をたくさん食べてる。でも、たくさん盛ってるって思われると恥ずかしいから、自分のときだけお米をぎゅっと詰めて茶碗に盛って、見た目では夫とそんなに変わらないようにしてる(笑)授乳中は、すごく喉が渇くし、お腹も空くんだよね。お腹がすいている状態でご飯を食べるのがすごく気持ち良くて、食事の時間が楽しいです。

その反面、息子から手が離せなくなっていて大変です。かまっていないと泣き出して、何もできないことがあります。それでストレスが溜まる日もあって、助産師さんに相談したら、保育園の預かり保育の利用を勧めてくれたので、さっそくこの前預けてみました。生まれてからはじめて、4時間も息子と離れるので、心配や罪悪感が湧いて楽しめないかな…と思ったけど、全然楽しめた(笑)いくつか用事を済ませて、スーパー銭湯でゆったりしました。

穏やかなイメージとのギャップ

もっと育児の合間に縫い物したり、販売する雑貨をつくりためたりできるかなと思ってたけど、意外とできなくてびっくりしてます。最低限の家事をするので精一杯で、意外と+αの時間をつくれずにいる。私は自営業なので、育休期間中のお母さんと違って、本格的に復帰する時期を自分で決められる分、穏やかな時間を過ごせるかなと思っていたけど、想像以上に忙しさを感じているんだよね。もっとゆっくり楽しめているイメージをしていました。

今もたまにデザインの仕事はやっていて、大変なときもあるけど、外と繋がる機会でもあるのでありがたいです。家で子育てだけに向き合っていたら、気持ち的に孤立していたかなと思う。息子を連れてミーティングに参加できるのもありがたいです。

静かな優しさに触れて

家の近くの川沿いの散歩道がすごく好きで、よく散歩に行っています。息子がぐずって仕方ない時も気分を変えるために川沿いを散歩しています。散歩をしているとき、息子は、どういう風にこの景色を見てるんだろうなあ。風も柔らかくて、静かでいいんですよ。

そういえば、今日息子の銀行口座を作りに行ったんですけど、窓口で担当してくれたお兄さんが優しくて嬉しかった。銀行の窓口っていつも緊張しちゃうけど、今日行った銀行の人は子連れにも優しくて嬉しかったです。子連れだからって理由で優しくしてくれる人がたくさんいて嬉しい。うん、嬉しいなあ。ドアを開けといてくれたり、レジのおばちゃんが息子に「かわいいわね」って話しかけてくれたり、そういう優しさに触れてます。






つながる米屋コメタク

「私たちの豊かさとは何か」という問いに対して、 「米を炊くこと」という仮説を立てて、 米を炊いています。 暮らしの中に「好き」と「隙」を増やしていきたいです。

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