[米を炊く 001]のぞみさんの話

暮らしの中で淡々と繰り返している
「米を炊く」ということ。

私にとっては、当たり前のように
そこにある行為だけれど、
みんな、どんな風に、どんな時に、
米を炊いているのだろう。
そして、その周りにはどんな日々が
続いているのだろう。

身近な人たちに、
それぞれの「米を炊く」と、
その周りにある日々のことを聞きました。

今日は、
のぞみさんから聞いたお話です。





のぞみさん

山梨県出身、新潟市在住。大学院2年生。
春には就職の為、新潟市から引っ越すことが決まっている。炊きたてのお米を食べたくて、予約炊飯はせずに頑張って朝起きてお米を炊いているそうです。ミディアムヘアーにインナーカラーがお似合い。



のぞみさんの米の炊き方
1. 米を研ぐ
2. 30分くらい浸水する(寒い時期は1時間くらい浸水する)
3. 適量の水を入れて、炊飯器にセットして炊飯

お米はほぼ毎日炊いてます。朝お米を洗って、30分くらい浸水させて、炊飯器で炊いている間に、お弁当の準備や朝食の準備をして、炊きたてのお米を食べます。残ったお米を、昼と夜に食べるので、3食で食べきれるくらいの量を炊きますね。
食生活が乱れちゃうこともあるんですけど、そういう時はお米とお味噌汁を食べると整うというか。食生活を整えるための食べ物の一つがお米かもしれないです。「整ったな」って感じる度に、やっぱりお米好きだわって思います。



自分の好きなことがわかってきた

新型コロナウイルスが流行しはじめてから、人と大勢で何かをしたりご飯を食べたりすることがなくなって、今までは苦手だった「一人」を楽しむことができるようになった気がします。散歩したり、家で映画を観たり、好きなアーティストのオンラインライブを鑑賞したりするのを一人で楽しめるようになりました。多分、自分自身と向き合うことが多くなったから「自分の好きなこと」がわかってきたんだと思います。人と何かをするのも本当に楽しいけど、自分のご機嫌や調子を整えるのは自分しかいないから、新しい生活を迎える前に「こういうことすると気分が上がるな」と思えることをいくつか知れたのは良かったなと思います。

何をしてもいいという状況が結構楽しくって

実は私、緊急事態宣言の出ていた4月5月が一番元気だったかもしれません(笑)それまでは、平日は9時半から17時半までずっと研究室にいないといけなかったので、研究のために色々と犠牲にすることが多くて、気になるお店にも行けないし、面白そうなお誘いも断らないといけませんでした。それに、研究室の中には常に自分以外の人がいるから、一人になれる時間もなくて、いっぱいいっぱいになっていたんだと思います。
そんなときにコロナ禍に入って、急に他の人と会うことが難しくなり、研究もできないから何をしてもいいという状況になりました。こんなこと言ったら不謹慎かもしれないですけど、その時期が結構楽しくって(笑)6月後半に研究室が再開してからも、平日でも自分の研究があるときだけ来ればいいよっていう方針に変わったので、良いバランスがとれるようになりました。



たまに環境を変えるのはいいですね

新潟市に住んでるけど、新潟市の宿に泊まるっていうのをやってみたくて、先月ゲストハウスに泊まりに行ったんです。後輩と夕方ぐらいに大学を出発して、宿の周辺の飲み屋さんやビールのお店で終電を気にせずに飲んで、宿に泊まって、翌日近くを散歩して帰りました。同じ新潟市内だけど非日常を感じられて、すごくリフレッシュできたんですよ。
今は、いろんな所に旅行に行くのは難しいかもしれないけど、たまに環境を変えるのはいいですね。同じ日に泊まっていた人と喋ることもできて、久々に偶然出会った知らない人と話したなって感じでした。たまにはこういう刺激もいいなと思います。

どんなお米があるんだろう

私がよくお弁当を持って行ってお米を食べてるからかもしれないけど、実家が農家をしている研究室の子からお米を貰うことがちょくちょくあるんです。お米が好きだって公言しているわけじゃないのに、最近自分の周りにお米が寄ってきている気がします(笑)
春から暮らす場所は、まだどんなところなのかあんまり想像できなくて。どんなお米があるんだろう。まずはいろいろ試してみて、合うお米探しをしようと思います。合うお米が見つからなかったら新潟のお米を買います(笑) 







つながる米屋コメタク

「私たちの豊かさとは何か」という問いに対して、 「米を炊くこと」という仮説を立てて、 米を炊いています。 暮らしの中に「好き」と「隙」を増やしていきたいです。

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